起業を考える方のために

私は、創業期の会社を中心とした会計事務所に勤務しています。このブログでは、実務で身に付けたリアルな知識を起業を考えている方に向けて、発信をしていきたいと思います。

節税のために、どんなものが経費になるの?

タイトルの質問は良く聞かれることです。

 

これは、一言で回答しすると

 

「事業に関係すると言えるものが経費です。」

 

ということになります。

 

そうすると必ず、

 

「では、スーツ等は経費になりますね!」

 

という返事が返って来ますが、

 

これも単刀直入に言うと、

 

スーツは経費として認められないのが

大抵になります。

 

というのも、スーツはもちろん仕事で

着ますが、逆に言うと、それ以外でも着るということは考えられますよね?

 

なので、事業用でしか着ていないという主張をする事が困難なのです。

 

ただし、例えば社名入りの制服であったりすれば、それは経費として認められ得ます。

 

それでは、他のものはどうでしょうか?

 

飲食関係については、

 

取引先の接待目的であったり、

会議として飲食店を利用した場合には

経費として認められます。

 

 

 

原則として、

 

10万円以上の備品については

減価償却と言って全額を1年で経費にすることが出来ないのですが、

青色申告をしている場合は、

30万円未満の備品について、

1年で費用にすることが特別に認められています。

今後、この特例はなくなる可能性もありますので、ご留意ください。

 

 

個人事業の方であれば、国民健康保険国民年金を支払っているかと思います。

 

これらは、経費にはなりません。

 

ただ、所得控除という形で所得から支払った全額を差し引くことが出来ます。

 

法人の場合は、

社会保険に加入義務がありますが、

これらは経費になるでしょうか?

 

社会保険は、

半分を会社が負担することになりますが、

会社が負担した分だけ、

経費にすることができます。

 

 

生命保険は、

個人の場合、

支払った金額の一部だけが、

所得控除できます。

 

法人の場合は、

商品によって全額経費に出来たり、

半分の金額だけ経費に出来たりというところです。

 

さらに、1年分の保険料を前払いすることで1年分の前払保険料を経費として認める特例もありますので、

節税対策として覚えておかれると良いかと思います。

 

その他にも、経費にできるものは様々ありますが、やはり軸となるのは、

 

「事業に関係するかどうか」

 

になります。

 

本日は、この辺にしておきます。

 

また、宜しくお願いします。